真鍮・銅製品の表面加工

プレート表面に金属の薄膜を形成し、見た目を美しく装飾します。変色・腐蝕・摩耗などから素材守る効果があり、真鍮・銅製品の基本となる加工方法です。「光沢メッキ加工」のみでの加工はもちろん、「ブラスト加工」や「ミガキ加工」といった表面加工との組み合わせでも活用されています。
比較的安価に製作することができ、ご利用いただきやすい加工方法です。

ブラスト材と言われる研磨材の粒子を圧縮機械でプレートに吹き付け、表面を梨地のように粗く処理する加工方法です。見た目はつやを消した上品な印象となり、ロゴマークやデザインの視認性も高くなります。
「光沢メッキ加工」と組み合わせて使用されることが多く、さらに「ミガキ加工」や「色入れ加工」などの表面加工と組み合わせることにより、仕上がりの幅が広がります。

プレート凸部分の表面に、髪の毛ほど細かい横方向のラインをつける加工方法です。細い線状の模様が単一方向に入ることで、つや消しの効果が生まれるとともに、金属的な質感を強調する効果があります。
「サテーナ加工」を施した凸部分が程よく光り、「いぶし（アンティーク）加工」などの表面加工と組み合わせることにより、重厚感と高級感が得られます。凹部分は「ブラスト加工」をすることでつや消しにしたり、「色入れ加工」で華やかに仕上げることも可能です。

プレート本体を黒く染め上げた後、表面を剥き出して陰影ををつける加工方法です。剥き出し部分の地金といぶし部分の黒の陰影により凹凸デザインが強調され、奥行き感がより一層際立つ印象となります。
ランダムな個体差が経年変化を思わせ、更なる味わいを生み出します。歴史ある物や趣のある製品に取り付けることで、製品価値がさらに高まります。

研磨剤を使用し、回転している円盤状の布や砥石に製品を押し当てることで表面を研磨する加工方法です。プレートの凸部分や側面に施す表面加工で、研磨した部分には鏡のような輝きとツヤが生まれます。
凹部分に「ブラスト加工」することで、光沢とつや消しのコントラストが生まれ、高級感あふれる美しい仕上りとなります。

つや消し加工の一種で「ソフトメッキ」とも呼ばれる加工方法です。「ブラスト加工」と似ていますが、表面は滑らかで、ビロードのようなつや消しの質感と上品な光沢感を併せ持つ仕上がりとなります。
下地に磨き処理をすることで、さらに綺麗な仕上がりとなり、「色入れ加工」との相性も良く洗練された製品とよく合います。

各種表面加工を施した製品の凹部分に色を入れ、着色する加工方法です。
凹部分にのみ着色することが可能で、1色での着色はもちろん、凹部分を金属の境界線で分けることで、多色での「色入れ加工」も可能となります。イメージカラーやコーポレートカラーなどで彩色することで、より華やかな印象に仕上げることができます。

■割り足
コの字形の割り足を裏面にロウ付けし、座金を挟んで曲げ留める取り付け方法です。生地や革など様々な素材に対応できる万能な仕様となります。

■縫い付け
穴あけしたプレートをダイレクトに縫い付ける取り付け方法です。 繊維製品向けの仕様で、穴の大きさや数は自由に変更することが可能です。お気軽にご相談ください。

■裏面カシメ
裏面にカシメ足をロウ付けし、カシメで留める取り付け方法です。主に皮革製品向けで、裏面をそのまま活かせる簡便な仕様となります。

■両面カシメ
穴あけしたプレートを両面カシメで留める取り付け方法です。主に皮革製品向けで、表面にもカシメの頭が出る装飾的な仕様となります。